小さな子どもがおじいちゃん・おばあちゃんに贈り物を手渡す瞬間を見たことがあれば、きっとわかるはずです。既製品の立派なギフトより、たどたどしいお絵かきや「だいすき」と吹き込んだ声のメッセージのほうが、ずっと胸に響くのだと。本当に喜ばれる敬老の日のプレゼントは、値段では決まりません。大切なのは、孫がおじいちゃん・おばあちゃんをどんなふうに見ているかが伝わること。この記事では、子どもが実際に手伝って作れる贈り物、年齢別に向いているもの、そして何気ない一品を「ずっと取っておきたくなる宝物」に変えるコツをご紹介します。
祖父母が本当に喜ぶ贈り物とは
おじいちゃんおばあちゃんの家には、たいていマグカップも靴下も写真立てももう十分にあります。彼らが本当に欲しいのは、そういう「モノ」ではなく、「今のこの子」そのものなのです。抜けたばかりの前歯、まだ舌足らずに言う「おかたな(お魚)」、頭のなかが恐竜でいっぱいの時期——そんな今しかない姿こそ、二度と戻ってきません。心にいちばん深く響く贈り物は、時間が静かに連れ去ってしまうものを、そっとつかまえておいてくれるものなのです。
ずっと大切にされる贈り物と、いずれ埃をかぶるだけのモノを分けるのは、三つの要素です。ひとつめは「その子だけのもの」であること——この子からしか生まれない、個人的なもの。ふたつめは「五感に触れる」こと——手に取れる、耳で聞ける、声に出して読める、そんな存在感。そして三つめは「つながりを生む」こと——ただ飾って眺めるだけでなく、祖父母と孫がいっしょに何かできるきっかけになることです。
何かを買う前、作る前に、こう自分に聞いてみてください。「これは、あの人がうちの子をもっと近くに感じる手助けになるだろうか?」もし正直に「ならない」と思ったら、もう少し探してみましょう。このひとつの問いだけで、世の中にあふれるギフト情報のほとんどをすっきり整理できます。
子どもが本当に手伝える手作りギフト
「手作り」といっても、SNSに載っているような完璧な作品を、夜中にこっそり親が仕上げる必要はありません。むしろ子どもらしさがそのまま見えることこそが、いちばんの魅力です。実際にちゃんと形になるアイデアをいくつか紹介します。
- インタビューブック:子どもと向き合って、「おばあちゃんが一番得意なことは?」「おばあちゃんって何歳だと思う?」といった質問をしてみましょう。答えは直したりせず、子どもが言ったそのままの言葉で書き留めます。とんちんかんな答えこそが宝物です。
- 「すきなところリスト」の瓶:一枚の紙に理由をひとつずつ書いて瓶に入れます。子ども自身の手書きでも、口で言ったのを親が書いてあげてもOK。
- レシピカード:おじいちゃん・おばあちゃんが作ってくれる料理を、子どもがデコレーションしたカードに。次に会ったときに一緒に作れるきっかけになります。
- 手形・足形の記念品:まだ工作ができない赤ちゃんや小さな子でも、あっという間に成長してしまう今だからこそ残しておきたい一品です。
- 短い動画メッセージ:カメラの前でも気取らずにふるまう子どもの姿は、祖父母の心をとろけさせる力があります。
工作を一度きりで終わらせず、ちょっとした習慣にしたいなら、読み聞かせの時間と組み合わせてみてください。物語を親子の習慣に育てるコツをまとめた読み聞かせを特別な時間に変えるヒントは、家での時間はもちろん、ビデオ通話でつながる祖父母との時間にもそのまま役立ちます。
孫の年齢に合わせたプレゼント選び
子どもができることは、成長とともにあっという間に変わっていきます。だからこそ、今のその子にちょうどいい贈り物を選んであげましょう。年齢別の目安をまとめました。
- 0〜1歳(赤ちゃん):手形・足形アート、1年間の成長をおさめたフォトブック、子守唄を録音した音声など。この時期は、子どもそのものが何よりの贈り物。その姿をそのまま残してあげるだけで十分です。
- 1〜3歳(よちよち期):フィンガーペイントで作ったカード、「だいすきなもの」を集めたフォトコラージュ、なぐり描きを額に入れて、本人の言葉でタイトルをつけたもの。
- 3〜5歳(幼稚園・保育園):子どもの言葉をそのまま書き取ったインタビュー帳、球根を植えて飾りつけした植木鉢、おじいちゃん・おばあちゃんを描いたシンプルな似顔絵。
- 5〜8歳(小学校低学年):手書きのお手紙、「おじいちゃんと過ごした一日」を描いた4コマまんが、一緒に声に出して読める名前入り絵本など。
- 8〜10歳(小学校中学年〜):自分で書いたコメントを添えたフォトアルバム、ほとんど自分の手で焼いたお菓子、心をこめてつづった手紙。
おじいちゃん・おばあちゃんと孫の「つながり」が続く贈り物
いちばん長く活躍するプレゼントは、その後もやりとりが生まれるもの。とくに遠くに住んでいる祖父母にとっては、これが大切です。贈り物を「渡して終わり」ではなく、「これから始まる何かのきっかけ」として考えてみてください。
- ページごとに書き込むテーマが用意された、郵送でやりとりする交換ノート。
- ビデオ通話の時間を決めて、一緒に読む一冊の本。子どもが心待ちにする、いつもの「読み聞かせタイム」に。
- 次に会うときのために、会話のきっかけになる質問カードのセット。
- 離れた場所から写真を更新できるデジタルフォトフレーム。会えない間も、子どもの姿がそばにあります。
通話だと恥ずかしがってしまう子や、たまにしか会わない親戚にすぐには打ち解けられない子には、一緒に何かをする活動が人見知りのハードルをぐっと下げてくれます。そのあたりのやわらげ方についてははじめてのお友だちづくりを支える方法で詳しく触れていますが、あの穏やかでプレッシャーをかけないやり方は、おじいちゃん・おばあちゃんとの関係にもそのまま当てはまります。
ずっと残る「宝物」にしたいなら
贈り物には、一度使われてそのまま処分されるものもあれば、二十年も棚に飾られ続けるものもあります。もし後者のような一冊を目指すなら、名前入りの絵本ほど心強い選択肢はありません。主人公はほかならぬそのお孫さん自身で、この家族のためだけに存在する物語で、しかも何度でも繰り返し読める作りになっているからです。
Hello Storybookなら、お子さん自身が主人公になり、おじいちゃんやおばあちゃんが一緒に冒険する絵本を作れます。ふたりで読む寝かしつけのお話、おばあちゃんの家へ遊びに行くお話、いつも一緒に楽しんでいることを描いたお話——テーマは自由です。すぐに届けられるデジタル版か、包んで手渡しできるソフトカバー・ハードカバーかを選べます。パーソナルでありながら、ほんとうに何度も手に取ってもらえる、そんな珍しい誕生日プレゼントです。子供への贈り物として本当に価値があるのか迷っている方は、私たちの率直な考えを名前入り絵本は本当に価値がある?にまとめてあります。
“母は三ページ目にたどり着く前に泣いていました。絵を指さしながら『これあなたじゃない!ほら、本当にあなたよ』って何度も言っていて。”
— Hello Storybookをご利用のお母さまより
間に合わない!を防ぐ準備と、駆け込みでも大丈夫なアイデア
祖父母の日は特定の日付ではなく、レイバーデー(労働者の日)に連動して決まるので、うっかり見落としてしまいがちです。手作りの記念品や印刷した絵本を用意するなら、余裕を持って10〜14日前には注文しておくと安心。「気づいたらもう目前だった…」というときも、頼りになる駆け込みプランはちゃんとあります。
- デジタルで贈る——名前入りの電子絵本や、メッセージ動画なら当日中に届けられます。
- スマホの写真をその場でフォトブックに。当日仕上げのプリントサービスを使えば、近くの店舗で受け取れます。
- お子さんがその日の午後に描いた絵を、額に入れてプレゼント。
- ギフトカードを贈って、おじいちゃん・おばあちゃん自身に絵本やギフトを選んでもらうのも素敵。一緒に楽しみながら選べます。
それに忘れないでほしいのは、祖父母というのはとても甘く採点してくれる存在だということ。少し遅れても心のこもった贈り物は、時間どおりに届いたありきたりのものより、いつだって何倍も喜ばれます。
きょうだいが複数、祖父母が何人もいるときは
お子さんが何人もいたり、贈る相手の祖父母が何組もいたりする場合、すべてを平等にそろえようと頑張りすぎなくて大丈夫です。孫みんなからのひとつのプレゼント(全員でインタビューをまとめた一冊や、家族みんなで撮った動画など)は、それぞれ別々に贈るよりもずっと心に響くことがあります。小さな一族が一度にそろっている様子が伝わるからです。作る作業は年齢に合わせて分担しましょう。8歳のお姉ちゃんが文章を書き、下の子が飾りつけをして、赤ちゃんは手形をぺたり。それぞれができることを持ち寄れば、それだけで立派な共同作品になります。
この記事のポイント
- 心に残る敬老の日のプレゼントは、高価さではなく「その子らしさ」「五感に響くこと」「つながりを生むこと」がポイントです。
- 孫の年齢に合わせて選びましょう。赤ちゃんや幼児でも、足形やなぐり描き、声のメッセージという形で立派に参加できます。
- 一緒に読む絵本、交換日記、お話タイムの電話など、その後もつながりが続く贈り物ほど長く使われます。特に遠く離れて暮らす場合に効果的です。
- 準備が間に合わない?デジタルの記念品やギフト券なら即日届き、それでも心のこもった贈り物になります。
よくあるご質問
敬老の日はいつですか?+
日本の敬老の日は9月の第3月曜日で、国民の祝日です。毎年日付が変わるので、その年のカレンダーを確認しておくと安心です。手作りや印刷が必要なギフトは、10〜14日ほど余裕をもって準備・注文しておくとよいでしょう。
小さな孫から贈るなら、どんなプレゼントが喜ばれますか?+
幼い子どもの場合、その年齢の「今」をそのまま切り取った贈り物がいちばん宝物になります。子どもの飾らない答えを聞き書きしたインタビューブック、足形や手形の記念品、動画メッセージ、あるいは孫が主役になる名前入り絵本など。どれも「その子でなければ作れない」からこそ、特別な一品になります。
直前まで忘れていた場合は、何を贈ればいいですか?+
そんなときはデジタルギフトの出番です。名前入りの電子絵本、お子さまの動画、ギフト券なら当日中に届けられます。形のあるものが欲しければ、スマホの写真で作る即日プリントのフォトブックや、その日の午後に子どもが描いたばかりの絵も、送料いらずで心のこもった贈り物になります。
執筆 The Hello Storybook Team, 子育て中の親であり、書き手であり、物語の紡ぎ手.
← 記事一覧


