結婚式の準備のなかでも、子どもに「フラワーガールになってね」「リングボーイをお願いね」と頼む瞬間は、いちばん心温まる場面のひとつです。だからこそ、当日の朝にあわてて渡すギフトバッグでは少しもったいない。新郎新婦であっても、おばさんであっても、あるいは大役を前にした我が子を励ましたい親であっても、ぴったりの贈り物にはふたつの力があります。その日を特別なものにしてくれること、そして何年経っても笑顔で思い出せる何かを残してくれることです。ここでは、10歳までの子どもが本当に心に残す贈り物の選び方をご紹介します。
記憶に残るフラワーガールへの贈り物とは?
子どもは、贈り物を値段で判断したりしません。子どもが大切にするのは、「自分がちゃんと見てもらえた」と感じられるかどうか。心に残るフラワーガールやリングボーイへのプレゼントには、たいてい次の3つのうち、少なくともひとつが備わっています。ひとつめは、その子を特別な存在として認めてくれること(「あなたが選ばれたんだよ」というメッセージ)。ふたつめは、当日その場で使ったり遊んだりできること。そしてみっつめは、結婚式が終わったあとも思い出の品として長く手元に残ること。本当に素敵な贈り物は、この3つすべてを叶えてくれます。
さらに大切なのが、その子の年齢に合っているかどうかです。3歳の子なら、手に持って、そわそわと触っていられるものを喜びます。7歳の子なら、少しお姉さん・お兄さん気分で、「信頼されている」と感じられるものが嬉しいもの。この差を無視した贈り物——たとえば、まだ小さな子に繊細なチャームブレスレットを渡すようなこと——は、大人には「素敵ね」と褒められても、肝心の子ども本人にはほとんど見向きもされずに終わってしまいます。
年齢別に選ぶ、フラワーガールへのプレゼント
よくある「おすすめリスト」ではなく、実際に箱を開ける「その子」を思い浮かべて選ぶのがいちばんです。年齢ごとの目安を、ちょっとしたヒントとしてまとめてみました。
- 2〜4歳:ぎゅっと抱きしめられる、やわらかいもの。自分で持ち歩けるものも喜ばれます。ぬいぐるみ、一日じゅうかぶっていられる花冠、絵本、あるいはお家でも遊べる木製の花びらバスケットなど。
- 5〜7歳:「わたしは特別な役目なんだ」と、ちょっとおめかしした気分になれる贈り物を。名前入りのローブやドレスバッグ、はじめてのおめかし靴、特別なブレスレットや蝶ネクタイ、あるいは「これはわたしのだよ」と指をさせる記念の品も素敵です。
- 8〜10歳:芽生えはじめた自立心を尊重してあげたい年頃。大人っぽく感じられる本物の腕時計、一緒に選んだ小さなアクセサリー、その日を自分の目線で残せる使い切りカメラ、書き留めておける日記帳などがおすすめです。
- どの年齢にも:新郎新婦からの手書きのメッセージカード。費用はかかりませんが、親がずっと大切にとっておくのは、たいていこれだったりします。
当日を乗り切る「お守り」になる贈り物
結婚式は、小さな子にとって長くて、にぎやかで、待ち時間だらけの一日です。だからこそ、その一日を無理なく過ごせるように助けてくれる贈り物は、本人だけでなく周りの大人みんなにとってのプレゼントになります。たとえば、ちょっとした「フラワーガールお助けセット」を用意してみてはどうでしょう。挙式を待つあいだに静かに遊べるもの、大好きなおやつ、披露宴で履き替えられるはき慣れた靴、そして「写真撮影がなかなか終わらない…」という長い時間をしのぐための小さなおもちゃや手遊びグッズ。こうしたものが、この日をぐっとラクにしてくれます。
人混みや慣れない場所で気持ちがいっぱいになりやすい子には、キラキラした特別なものよりも、いつも一緒の安心できるお気に入りが何よりの支えになります。大きな初めての体験に向き合うときのコツ——たとえば人見知りの子が初めての友だちをつくるためにで紹介しているような工夫——は、結婚式の日にもそのまま役立ちます。前もって心の準備をしておくこと、そしてポケットに“おうちのかけら”を一つ忍ばせておくこと。それだけで、驚くほど心強くなります。
贈り物の「おめかし用」の部分は、前の晩か当日の朝に渡しておきましょう。そのうえで、小さなサプライズを一つだけ手元に残しておくのがおすすめです。挙式から披露宴へ移る、あの合間のタイミングにそっと取り出せるように。疲れて興奮した子が、気持ちをリセットするための新しいワクワクを一番必要とするのは、まさにその瞬間なのです。
結婚式が終わっても手元に残る記念の贈り物
花びらはやがて片付けられ、かわいい靴もすぐにサイズアウトしてしまいます。でも、記念になる贈り物は違います。何年も棚に飾って残しておけるからこそ、フラワーガールへの贈り物としてぴったりなのです。良い記念品は、その日のことと、その子が果たした役割を物語ってくれます。挙式の写真を入れたフォトフレーム、結婚式の日付が入ったオーナメント、名前を刻んだ小さなアクセサリー、そしてその日の体験まるごとを閉じ込めた一冊の絵本などがそれにあたります。
なかでも絵本は、静かながらひときわ心に残る贈り物です。というのも、何度も繰り返し読んでもらえるからです。たった一日の出来事が、読むたびによみがえる思い出へと変わっていきます。名入れの絵本が本当に記念として長く楽しめるものなのか気になる方は、名前入りの絵本は買う価値がある?で、長く愛される絵本と、いつの間にか手放されてしまうものの違いを詳しくご紹介しています。
「お願いする瞬間」も特別な思い出に変えよう
結婚式の魔法は、じつは「一緒に参加してほしい」とお願いするその瞬間から始まっています。子どもは儀式やちょっとした演出が大好き。「フラワーガールになってくれる?」と書いたカードを渡したり、小さな箱を一緒に開けたり、ちょっとした宝探しを仕掛けてみたり——そんな工夫ひとつで、ただの「お願いごと」が忘れられない瞬間に変わります。そこにプレゼントを添えれば、結婚式が始まる前から、この体験ぜんぶの最初の幸せな思い出ができあがるのです。
“あの子はもう12歳になりましたが、いとこの結婚式でもらった小さな絵本を、今でも枕元に置いているんです。フラワーガールを務めたあの日、自分がその場でいちばん大切な存在なんだって感じられたみたいで。”
— 元フラワーガールのママ
「主役はあなた」と伝わる、一生の宝物になる一冊
「あなたは大切な存在だよ」というメッセージ、何度でも読み返せる長く楽しめること、そして本物の思い出の品——このすべてをかなえる贈り物がひとつあります。それは、お子さまがフラワーガールやリングボーイとして活躍する、その子だけのオリジナル絵本です。Hello Storybookでは、名前入りの絵本をつくることができ、お子さまが物語の主役としてバージンロードを歩く姿を描けます。絵やお話を通して、その子の大切な役割をやさしくお祝いし、結婚式前のドキドキや緊張をそっとやわらげてあげられます。式までの数週間、一緒に読むのにもぴったりで、当日を過ぎたあとも長く残る思い出になります。つくる前にどんなふうに仕上がるのか、サンプルの絵本を見てイメージをつかんでみてくださいね。
結婚式以外にも贈り物のヒントを探しているなら、同じお子さまの次のお祝いに向けてぴったりの子供への誕生日プレゼントのアイデアをまとめた記事もあわせてご覧ください。
大切なのは「値段」より「気持ち」
ここまでご紹介したものを、すべて揃える必要はありません。いちばん心に残るのは、思い出として長く手元に残る品をひとつと、その日を心地よく過ごせるアイテムをひとつ。それを、ちょっとした演出とひとことのメッセージを添えて手渡すことです。この組み合わせは、子どもにこう伝えてくれます——「あなたはこの日にとって、とても大切な存在だったよ。そして、この日をずっと覚えていてほしいの」と。子どもがこの先ずっと抱えていくのは、かけた金額ではなく、その時に感じた気持ちなのです。
この記事のポイント
- フラワーガールやリングボーイへの贈り物は、子どもの年齢に合わせて。小さな子には抱きしめられて持ち歩けるものを、大きな子には「本物らしさ」を感じられるものを。
- 長く残る記念の品と、当日を支える安心グッズをひとつずつ組み合わせると、いちばん心に響きます。
- お願いする瞬間そのものを、ちょっとしたセレモニーに。それが最初の幸せな思い出になります。
- 名前入りの絵本のような記念の品は、子どもの心の準備を助け、緊張をやわらげ、何年も残ります。
よくあるご質問
小さな子どもへのフラワーガールの贈り物には、どんなものがおすすめですか?+
よちよち歩きの子や未就学児には、やわらかくて持ち歩けるものを選びましょう。ぬいぐるみ、頭にのせられる花冠、記念になる絵本、くり返し使える花びらのかごなどがぴったりです。長い一日を支える小さな安心グッズも添えて。まだ安全に身につけられなかったり、良さがわからなかったりする繊細なアクセサリーは避けるのが無難です。
フラワーガールやリングボーイに、贈り物はいつ渡すのがいいですか?+
メインの「特別な」贈り物は、式の前夜か当日の朝に渡すと、そのハレの日の一部として感じられます。もうひとつ、小さなサプライズを手元に取っておいて、挙式と披露宴のあいだの空き時間に渡しましょう。わくわくして疲れた子どもが、新しい小さな楽しみをいちばん必要とするのがその瞬間です。
フラワーガールやリングボーイへの贈り物に、いくらくらいかけるべきですか?+
決まった金額はありません。子どもが大切にするのは特別だと感じる気持ちであって、値段ではないのです。心のこもった記念の品に、当日の小さな安心グッズと手書きのメッセージを添えるほうが、高価な贈り物ひとつよりずっと心に届くことがほとんどです。値段より、その子だけのものであることと、こめた思いを大切に。
執筆 The Hello Storybook Team, 親であり、書き手であり、物語の語り手.
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