赤ちゃんの誕生は、家の中でいちばん小さな存在だった上の子にとって、とても大きな変化です。上の子にとっては、初めて「きょうだい」ができると同時に、ずっと独り占めしていたママやパパを初めて誰かと分け合う瞬間でもあります。少しくらいの嫉妬や赤ちゃん返りは、ごく自然なこと。ちょっとした準備をしておくだけで、「自分の居場所を奪われた」という気持ちをやわらげ、「お兄ちゃん・お姉ちゃんになるんだ」という誇らしい気持ちを育ててあげられます。
早めに伝えて、「お兄ちゃん・お姉ちゃん」に格上げする
上の子が受け止めやすい形でニュースを伝えましょう。小さな子なら、時期を具体的なものに結びつけると分かりやすくなります。「外があったかくなる頃に、赤ちゃんが来るんだよ」というように。そして最初の会話から、その役割を誇りとともに伝えてあげてください。上の子は取って代わられるのではなく、「お兄ちゃん・お姉ちゃん」に昇格するのです。
「お兄ちゃん・お姉ちゃんが赤ちゃんを迎える」絵本を読む
物語は、幼い子が大きな変化を安全に予行演習するための方法です。自分と同じくらいの子が新しい赤ちゃんに出会い、わくわくと不安が入りまじった、リアルでちょっとぐちゃぐちゃな気持ちを味わう——そんな絵本は、上の子が自分の気持ちを言葉にする助けになります。主人公のお兄ちゃん・お姉ちゃんが「自分自身」になっている名前入りの絵本なら、その効果はさらに大きくなります。これこそが、私たちのお姉ちゃんになる絵本やお兄ちゃんになる絵本に込めた思いです。
本当の意味で「お手伝い」をさせてあげる
- ちゃんとした役割をお願いする。退院の日の赤ちゃんの服を選んでもらう、おむつを持ってきてもらう、赤ちゃんに歌を歌ってあげる、など。
- 作業そのものだけでなく、役割をほめる。「赤ちゃん、あなたの声が大好きだね。すてきなお兄ちゃんだね」というように。
- 上の子だけのもの、分け合わなくていいものを、いくつか残しておく。
おもらし、赤ちゃん言葉、べったり甘えてくる——こうしたサインはたいてい「もっと安心させて」というお願いであって、「壊れてしまった」わけではありません。叱って直そうとするより、二人きりの時間を少し増やすほうが、ずっと多くのことを解決してくれます。
二人きりの時間を守る
1日たった10分でも、スマホを置いて上の子だけに向き合う時間があれば、それだけで新生児のお世話で空っぽになりがちな心のコップは満たされていきます。多くの家庭が、新生児期のあいだ、あえて小さな「特別な時間」の習慣を続けています。それは「あなたはママ・パパを失ったわけじゃないよ」と上の子に伝えるためです。
はじめての対面を、ていねいに計画する
- できれば、上の子が最初に部屋に入ってきたときは、誰かに赤ちゃんを抱っこしてもらいましょう。そうすれば、上の子をしっかり迎えてあげられます。
- 初めての対面は、ゆっくりとプレッシャーのない雰囲気で。抱っこやキスを無理強いしないようにしましょう。
- 「赤ちゃんからのちょっとしたプレゼント」があると、ライバルだったはずの存在が仲間に変わることもあります。
生まれてくる赤ちゃんにも、記念の一冊を
上の子の準備をしているこの時期は、赤ちゃん自身の物語を始めるのにもぴったりのタイミングです。家族に迎えられた瞬間を残す赤ちゃんのための記念の絵本を用意してあげましょう。二冊の絵本、二人の主人公。誰ひとり置いてけぼりにならない、そんな迎え方ができます。
この記事のポイント
- 上の子は「取って代わられる」のではなく、「お兄ちゃん・お姉ちゃんに昇格する」と伝える。
- 絵本、とくに名前入りの絵本を使って、大きな気持ちを言葉にできるように助ける。
- 本当のお手伝いをまかせ、毎日の二人きりの時間を守って、心のコップを満たす。
- 赤ちゃん返りはある程度覚悟し、叱るより安心させることで応える。
よくあるご質問
下の子が生まれる前に、上の子をどう準備すればいいですか?+
具体的な言葉で早めに伝え、お兄ちゃん・お姉ちゃんになる絵本を一緒に読み、本当のお手伝いをまかせ、毎日の二人きりの時間を守りましょう。この変化を「失うこと」ではなく「昇格」として伝えてあげてください。
下の子が生まれたあと、上の子が赤ちゃん返りするのは普通ですか?+
とても普通のことです。おもらし、赤ちゃん言葉、べったり甘えるのは、いずれも「安心させて」というサインです。行動を直そうとするより、じっくり向き合う時間を増やすほうが、たいてい効果があります。
お兄ちゃん・お姉ちゃんになる子への、いいプレゼントは?+
名前入りのお姉ちゃん・お兄ちゃんになる絵本なら、上の子が新しい赤ちゃんの物語の主人公になれます。新しい役割を祝う、心に残る贈り物です。
執筆 The Hello Storybook Team, 親であり、ライターであり、物語の紡ぎ手たち.
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